ピル(経口避妊薬)について

アフターピル
普段の避妊に失敗して、72時間以内に使う、緊急のピルです。
72時間以内に1回目の内服、1回目の内服から12時間後に2回目の内服をします。
100%の効果はありませんが、90%以上の効果はあるとはいわれています。
内服して、その後、普段とおりに生理がこないようであれば妊娠の可能性もありますので、かならず最寄の婦人科を受診してください。
中等量ピル
これも毎日のむタイプのピルです。
生理開始5日目から21日間内服し、生理がきたらまた同じのみかたをします。
以前は、よく使われていましたが、内服により肥満などもよくみられ、最近はあまり使われなくなってきました。

ピルの注意点
偏頭痛、肺高血圧症または心房細動を伴う心臓弁膜症、血管病変を伴う糖尿病、手術前4週間、手術後2週間以内、産後4週以内及び長期安静状態の方には使用できません。
また、同時に服用するお薬などの効果に影響したりあるいは影響されたり、といったこともあります。
詳しくは、こちらをクリックしてください。

現在日本で販売されているものは、女性用のピルのみです。ここではもっと詳しく、ピルについてお話します。
日本ではまだまだ服用されているひとは少なく、女性の数%以下といわれていますが、欧米では非常にメジャーな避妊法で、国の宗教や医療制度などにもよりますが、50%前後の服用者がいるといわれています。
ピルは、排卵を抑制する作用により避妊効果を発揮します。(また、子宮頚管の粘液を変化させて子宮内に精子が入るのを防ぐ作用や、着床率を低下させる作用もあるといわれています。)

低用量ピル(OC)
毎日のむタイプのピルです。
以前は、中等量のピルが一般的でしたが、最近はこのピルが主流になってきています。
飲み忘れがなければ、99%以上の避妊効果が期待できます。
飲み始めてから数ヶ月くらい、少量の出血が続くことがありますが、だいたい、3ヶ月から6ヶ月でおさまることがほとんどです。飲み方の説明はこちらをクリックしてください。